読書感想文と書評の違い
8月の末尾に嫌な記事を。
やっぱりよく分からなかった。お互いが多重定義の一つで要するに名前違いとしているブログサイトに一票入れたい。
だけど、お互いの傾向は分かったから、自分の理解したとおりにメモ書きする。
読書感想文:
☆自分の思った・感じた通りに書いてよい。(※小並感では、3行もしないうちに詰んでしまうのでNG)
・批判→1類2類(課題図書や課題図書以外の文学)であれば当然批判もある。(ただし先生の心象を悪くする。)3類(自由課題、広辞苑・電話帳・時刻表OK。)なら自分の好きな本を引っ張って来るので、大体好きと言って終わる。
・ポジション→自分の思った通りでよい。「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」の理論展開でOK。ゲームで言えばFPS
・範囲→課題や自分の落書き(一部大規模読者を誇るブログもあるが)限定的
書評:
☆マーケティングの広告(プロモーション)の一部で、書評を読んだ人に本を買わせたいと思わせる事。(広告媒体に乗り、バックには出版社の社長さんが居るつもりで)
・批判→もちろん可能、ただし、売れなくならない程度に限定される。ベタ褒めすると疑われる対策やピリリと辛いスパイス的に使う。
・ポジション→主観を完全排除することはできないが、客観的な理論立てをして詰める。ゲームで言えばTPS
・範囲→本の宣伝として大々的な範囲で晒される。
簡単にまとめるとこんな感じだろうか。ネット読んでるとAサイトとBサイトで言ってることがやたらと食い違う現象が良く見られて、最後にたどり着いた、「ほとんど変わらん、同じことを指す言葉が複数あるだけだ」がかなり印象に残った。
amazonのレビューが書評で、ブログの自称書評は実は読書感想文とか見かけるが、amazonは販売促進装置とするならば確かにそうかもしれない。ブログにamazonアフィー貼ってあっても、最後はamazon決済になることを考えるとやっぱりブログは読書感想文か。
追記:
「本と出会う2」の96ページ~109ページ、豊崎由美から
書評第一人者もやはり、何が書評なのかが定まっていないようで、自由に書くことができるというのが結論のようだ。
書評がきらりと光るかどうかは、その人のセンスによるところが大きいようだ。センスが無ければ全くダメかというと、そうではないようで、センスのある人の8割くらいまでは努力で迫れるようだ。逆を言えば残り2割は詰めることが出来ないセンスの壁と言うようだ。
- あらすじは丁寧に、だが、簡潔に。4割程度まで許容
- ネタバレ禁止
- だ・である。です・ます。の混在禁止(体裁を整えよ)
- 著者と自分の意見は括弧を駆使し明確に分ける
- 俺スゲー文は禁止。(下品で見苦しい)
- 作者や出版の背景を織り込むと良い。
- 書評つまり評価なのだから、どう読んだか読解を示すこと。(好き嫌いは読書感想文。)
- 流行語は忘れ去られやすいので避ける事
- 作者のべた褒めは禁止(怪しい・疑ってしまう・気持ち悪い・回し者だろ)
- 読者に向かって書く
- 掴みは良いか?
- 面白い書評はある。ただし、正しい書評と言うのは無い。
- 面白い書評は、読んでいる人が、その本についてより想像を膨らませやすいように作られている。
- 書き方に結論は無いが、読んだ人が、その本を面白いと思い買いたくなることが目的。
やはり、最後は販売促進装置のようだ。書評と読書感想文を分けるのは7がキーポイントになりそうだ。
そして1つ、疑問が、この人は「レビュー」という言葉をを用いているが、書評と何がどう違うのか。これが分からない。
では自分はどうするか。※1200字(原稿用紙3枚弱)を目標にした場合。
- 最初に、小並感の面白かった/つまらなかったと主題を決める。→最後で面白くなったなどのモノガタリに出来ればなお良い。
- 取り敢えず、自分が良いと思った部分をメモしておく。
- そのメモの中から何を一番書きたいかを3個ぐらい選ぶ。(これがプロットになる)
- 起承転結の4つを定義する。
- 起承転結を3つの序論本論結論の3つ位に分割する。
以上、1200字。各章は300字。原稿用紙1枚に満たない。
そして、各節は100文字。400字詰(20文字×20行)め原稿用紙5行以内に収めなければならない。なんかかける気がしないだろうか?(しないか。)
もちろん、4の結論は200字の2節にして3章を100文字増やすと言う事もOK。あくまで自分の目安だから。
3.の自分の論法は何でもいい。ただし4.で矛盾をきたさないように。
ある人は、この作家はxx書いているからyyのヒロイン・主人公の間柄もaaだよねとか書く人もいるし。
元が洋書で、英語力のある人なら、どうしてもxxの翻訳は納得いかないyyとしか考えようがないとかかなり自由に書くことが出来る。
自分が直近に買った本で試しに書いてみる。書評とも読書感想文ともつかない宙ぶらりんの⑨文章だが、印刷して、表紙作って提出すればこっちの物だと思うけどね。
普段から書いている人でも天性の才能のある人の8割までしか迫れない。非常に厳しいのもので、あくまでも宿題や課題を何とか楽してスポンと出すためのメモ帳だ。
サンプル。
『おもしろ無線受信ガイドver.14』、ラジオライフ編、2013/04/23
もうすぐVer.15が出るし、サンプルには調度良いか。
特に書きたい ☆鉄道無線(受信機を買うきっかけになったから) ☆防災行政無線(普段は時報だ。広島の災害で一刻も早くデジタル化を→いやアナログだからこそ俺の受信機は聞こえる。停電でも単三電池で動く。壁に据え付けではなく、持ち運べるスーパー災害ラジオとしてのメリットは大きい。) ☆軍事バンド(今年の富士総合火炎は雨で良く見えなかったが、電波は正確に飛んでいて耳から楽しめたはずだ。) ☆周波数帳ミニで周波数が分かる。 構成 1.出会い(300) 1.1.面白くは無いが面白無線(100) 1.2.鉄道以外にも無線の用途は様々(100) 1.3.チャンネル、周波数(100) 2.紹介(300) 2.1.本の目次(100) 2.2.受信はどうやるの?(100) 2.3.ジャンルごとの無線。消防・救急(マスコミ・防災行政)、乗り物(鉄道・航空機・船舶)、レジャー(お店・警備員・ワイヤレスマイク)、軍事(100) 3.評論(400) 3.1.受信と盗聴(↓の軍事に絡めつつ)(100) 3.2.ミリタリーバンド(100) 3.3.広島の災害とデジタル化問題(200) 4.結論(200) 4.1.身を守るという点では非常に有益だ。(100) 4.2.防災受信という新ジャンルはいかがだろうか。(100)
こんな感じに、書きたい主題と、構成をプロットしてして行く。
こんな感じ→に本文を書いて行って、 「omosiro.pdf」をダウンロード PDFファイル、元:一太郎のA4サイズコクヨ400字詰め原稿用紙。
適度に誤字脱字を修正して、終了。
本文を直接書いて行ってるから、現行を2つに折って、A5の用紙を用意して、表紙に、「おもしろ無線に防災の将来を見た」とでもタイトルを書いて、貴方の所属(学校名・学年・所属クラス)を書いて、下に氏名をババンと書いて、綴じれば出来上がり。
夏休みの天敵課題をクリアしたぞーとなる。
※あんたが勝手に使用して、起こった結果の責任は取らないし、著作権を放棄したわけじゃない。そこの所よろしく。
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